一般社団法人 日本マーダーミステリー作家協会 発足のお知らせ
2026年7月1日、日本マーダーミステリー作家協会は、一般社団法人として新たなスタートを切ることとなりました。
まずは、この場を借りて、これまで当協会を支えてくださった皆さまに心より御礼申し上げます。
会員として活動をともにしてくださったマーダーミステリー作家の皆さま。作品を遊び、感想を発信し、この文化を広げてくださったプレイヤーの皆さま。店舗運営者、出版社、イベント主催者、配信者、メディア関係者の皆さま。そして、さまざまな形でマーダーミステリーという文化を支えてくださったすべての皆さまのお力添えがなければ、今日という日を迎えることはできませんでした。
心より感謝申し上げます。
さて、弊会はそもそも、2024年10月に団体としては形を成しております。
では、「なぜ法人化したのか?」と問われれば、その答えは単なる組織運営上の理由ではありません。
もちろん、法人格を持つことで、契約や対外的な手続きが行いやすくなる側面はあります。しかし、それ以上に私たちが重要視したのは、マーダーミステリーという文化の未来です。
マーダーミステリーは、十年に満たぬ短期間で日本国内にて大きく発展してきました。数多くの作品が生まれ、多くの創作者が活躍し、イベントも各地で開催されるようになりました。マーダーミステリー伝来時点では想像もしなかったほど、多くの人々に親しまれるエンターテインメントのひとつとなりました。
しかしその一方で、社会全体から見れば、マーダーミステリーはまだ十分に認知された文化であるとは言えません。
行政機関や教育機関、企業、他の文化団体などと接する場面では、「マーダーミステリーとは何か?」という説明から始まることも少なくありません。これは決して悪いことではありません。それだけ新しく、先進的な文化であるという側面もありますのでね。
ただやはり、知られていないという現状は、マーダーミステリーという文化にとって足止めになってしまうとも強く思います。
だからこそ、私たちは作家の職能団体として存在すること自体に大きな意味があると考えています。
創作者たちが集まり、互いに知見を共有し、文化の発展について議論し、継続的な活動を行う。ここまでは、今まで通りの活動です。
そしてこれからは、一般社団法人として、その活動する姿を社会に示していくことができます。「マーダーミステリーという文化が確かに存在し、多くの人々に支えられながら発展している」という事実を伝えることができます。
法人格の取得は、そのための土台づくりなのです。
私たちは、法人化によって何か特別な権限を得たいわけではありません。しかし、社会との対話を行うための責任ある窓口として、一歩前へ進むことができたと考えています。
マーダーミステリーという文化が、より多くの人々に知られ、理解され、愛されるものとなるように。その発展を支える一助となれるように。
その思いを形にしたものが、今回の法人化です。
そして、法人化はゴールではありません。むしろ、ここからが本当のスタートです。
日本マーダーミステリー作家協会は今後も、創作者同士の交流促進や情報共有の場づくりを進めるとともに、著作権や契約に関する知識の普及、創作環境の向上に向けた取り組みを継続してまいります。
また、機関誌『ジマーマ』の発行をはじめとする情報発信活動、オンラインマダミス即売会『マダミストリート』をはじめとする各種イベントや企画の開催、さらには他分野との連携を目的に登壇した『CEDEC』などを通じて、マーダーミステリー文化の魅力を広く社会へ届けていきたいと考えています。
もちろん、『火曜雑談会』や『水曜勉強会』などを通して、作家同士が語らう場の創出も継続してまいります。『契約書ひな形』の制作や発表を通して、広く作家の権益を守る活動も欠かしません。
私たちが目指しているのは、マーダーミステリーという文化そのものが、より豊かに、より健全に発展していくことです。
そのために、一人ひとりの創作者が活動しやすい環境を整え、業界内外との対話を積み重ね、未来へ向けた基盤づくりを続けてまいります。
一般社団法人として新たな一歩を踏み出した日本マーダーミステリー作家協会を、今後ともお見守りくださいますようお願い申し上げます。
2026年7月1日
一般社団法人 日本マーダーミステリー作家協会
